#17 スタートレック(2009)(吹替)
底抜けに明るい主人公と、冷静明晰な副官。
未来はきっと良くなると信じたくなる、映画。
パッケージ、渋すぎますよね...。
[ 未知への冒険譚]
前提として、今作は1960年もの昔から続く、スタートレックシリーズのリブート作。
映画で言えば11作目にもなる、御長寿シリーズ。
歴代の根強いファンがいるだけあり、宇宙船のデザインやステーションへ飛び立つときの近未来溢れる高クオリティな基地などは、大作として期待感に応えるものです。
SFタイトルとしての金字塔であるスタートレックですが、正直、馴染みのある作品ではありませんでした。
名前だけは聞いたことがありましたが、『スターウォーズ』や『エイリアン』など、現代でも作られ続けている作品だと思っていなかったのです。
全く事前知識が無い状態で見始めたが故に、2人の主人公には驚きました。
1人は底抜けに明るい、猪突猛進型のリーダー。もう1人は、冷静沈着な耳が尖ったクールな副官。
水と油のような正反対の2人ですが、ピースが嚙み合った時の相性は最高です。昨今では見ることがなくなった、周りを巻き込む熱血主人公に感化されカバーに周る相棒。
そんな2人の任務は、未知を既知とするための調査活動です。知らない星、知らない宇宙生命体とコンタクトを取る。未知の環境で求められるものは、まずは試してみる、という勇気です。
窮地に陥っても諦めず、冷静な副官を信じて突き進む。胸がすくような冒険と共に、気持ちの良いコンビネーションは、2人がいれば上手くいく、そう見ていて思わされるほど爽快なものでした。
[総評]
このスタートレック、1作ずつで完結はしていますが、同キャストで3部作まで続編が続いています。
1作目を観終わった後、2人の冒険の続きを見ていたくて、すぐに2作目の視聴を続けました。
この旅は、最後はどうなるんだろう、と。決して義務感などではない、続きが見たいと純粋に追いかけてしまう、ワクワクとした興奮を与えてくれる作品でした。
後腐れがなく、綺麗に見終えることが出来るのは、2人の目的が戦争などでは無く澄んだものだからでしょうか。
青空を見上げて、こんな冒険をしてみたいと、こんな相棒が自分に居るかなと考えた後、でも出来たらいいなと、ふと前向きに思ってしまうような、名作でした。
[以下 駄文]
大人になるにつれ、少年ジャンプのように主人公が明るいキャラ作品ではなく、暗く陰がある主人公物を好むようになってしまったのですが、食わず嫌いは良くないですね。
大人になって読む『ワンピース』とか超面白い。流行っているジャンプ作品も、『東リベ』ですとか、『呪術廻戦』も見てないですが、見たら嵌るんだろうなと確信。
お金が出来たら、読みたいな...。