Fool on the planet

日記とか趣味、見た映画の感想置き場

#16 ショーシャンクの空に(吹替)

 

 

 1度見た映画。良かったという感想だけを持ち続け、

 積る思い出を掃うように記憶の奥底に眠る心境を想起しつつ2度目に見る映画

 

幾度見ても、今を生きる自分に訴えかける名作。

 

 

 

 


 [贖い - 解放]


 

 日本語の題名ではショーシャンクの空に。英題では「The Shawshank Redemption.」

Redemptionは贖いの意味らしいので、直訳ではショーシャンク刑務所での贖い、という意味での映画になるでしょうか。

 

 『過ちは犯した。』この言葉を主人公が口にするのは、冤罪で主人公が入獄してから十何年もの月日が経ってしまった頃。

 『だが、その償いもした。ホテルと船、それくらいは望んでもいいはずだ。』続く言葉で主人公が己の望みを口にする。

 

 

 1950年代前後を映画いたヒューマンドラマであり、主人公は狭い塀の中に生きる人と関わりを得ることになります。理不尽な境遇にも慣れ親しみ、長く時を過ごす中でその環境に愛着なり諦観を持つもの。登場人物の中には、刑務所に慣れてしまい一般社会への復帰を望まない者も居ます。

 

 そんな中、主人公は異質と言える存在でしょう。

 

 生きる事とは、環境に慣れる、あるいは諦観に暮れることであり、どこか『折り合い』をつけることが必要となります。

 

 主人公は、解放されることを選びます。

 

 表題写真では、ショーシャンクの空に、主人公が自由となり解放された瞬間が描写されたものになります。

 多くの人が諦観の中で生きる中、望みを叶えるために、己を解放するために生きる主人公。

 

 十何年の時を望まない環境で生きた主人公の軌跡は、多くの気付き・反省・羨望・希望など、見る人の性別年代などフィルターを通して、見た己に影響を与えてくれるものだと思います。

 

 


 [総評]


 

 

 難しく見る必要も無く、いい映画だと感じて頂ける万人にお勧め出来る名作です。

 

 見る人によって映画の所感が変わると思いますが、私がこの映画から1番に感じ取ったことは、解放という思いでした。

 

 特に、このブログを書いている年代においては、年齢も中年に足を踏み入れるタイミング。抑圧された社会の中で、自由が効かなくなってくる年代で、主人公が辿り着いた空は明るいものに見えました。

 

 私がこの映画をお気に入りの理由としては、押しつけが強い、他者を差し置いてでもという風潮が強い昨今に反し、優しさが根底にあることだと思います。

 

 刑務所という社会は優しくあるはずがないですが、主人公は最後まで、他者に対して押し付けず、傷つけるような『折り合い』は付けなかった。そんな所に、好感を抱いたのかもしれません。

 

 


 [以下 駄文]

 

 モーガン・フリーマンが重要キャストに出てくる映画の記事は、『インビクタス/負けざる者たち』に続いて2本目ですが、昔はTSUTAYAなどで、出演作の有名どころを片っ端からレンタルして見たものです。

 

 いい演技をされるのだから当然ですが、いい映画が多い気がしました。

 『ドライビングMissデイジー』『セブン』『RED』『アウトブレイク』『ミリオンダラーベイビー』などなど、どの映画も面白かった印象でした。

 ブルース・ウィリスに並んで出演作を追いかけた役者になります。

 

 最近ではマッド・デイモンやジェイソン・ステイサムなど。また役者で追いかける人を増やしたいと思います。