#1 グレイテスト・ショーマン(字幕)
ブログの記事、1作目となる映画はグレイテスト・ショーマンです。
映画公開当時から観たいとは思っていましたが、仕事の忙しい時期だったことや、
1人で観に行く映画ではないなーと思っていたことや、観たいと言ってくれる友人がいなかったこともあり、今まで観れていませんでした。
(※1人で観に行かなかった理由は、必ずテンション上がって誰かと映画の感想を言い合いたくなる映画だと思ったからです。結果、家で一人で観たんですけどね笑)
[若干の映画説明]
配給会社ではお馴染みの20century foxのロゴが出て映画が始まっていきますが、
開幕の音楽から、「あ、これは名作だ。」と感じさせる空気を音楽の入りから感じることが出来ます。
↓開始40秒で完全に心を掴まれます。観てくださいこのシーン、すごいかっこいい
内容としては八割がミュージカル。悲しいことも嬉しいことも歌に載せます。それがむしろ心地よく、リズムと、何よりテンポがいい映画だと感じました。
主人公が無一文の所から成功していくシーンにおいても、キャラクターたちが失敗して落ち込むシーンにおいても、俳優の演技に長尺を割くことは無く、歌に載せて物語は進行します。
その進行のおかげで、観ていて、聞いていて全く飽きない映画となっています。このテンポ感は、この映画の一つの強みかと思いますね。1時間30分があっという間に過ぎ去っていきます。
(※挫折から立ち直るシーンで、全財産を失い、家族すら失いかけているのに歌に載せて約5分ほどで復活していきますからね笑。ただ、そのシーンに入る前に伏線というか、もう一つの家族ともいえるサーカスメンバーからの信頼に心温まりますので、それほど違和感はありません。)
もう一つ、この映画で特長を上げるとすれば光の使い方です。上記のシーンの画像を見ても、かっこいいと思って頂けると思います。
このような映画ジャケットに使われそうなシーンは、体感だと映画の中でも1ヶ所、2ヶ所あればいい方ですが、この映画では随所に上手いなあと感じる「光」を使ったシーンが出てきます。
聴覚は、ミュージカル映画なので聞いていて楽しいものは勿論なのですが、視覚でも楽しめるあたりがこの映画の凄い所なのかなと感じています。
序盤から後半にかけて、ストーリー進行は見事だと思います。飽きさせず、楽しませながらも不穏感を醸し出し、物語が流れていく。
ただ、ラスト15分は急展開だとは思いましたね。伏線が張ってあるので、すんなりと受け入れられるのですが、頭に心がついていかないような。観てる側はさっきのシーンに心が置いてあるのに次のシーンに行っちゃう、みたいなイメージでした。
[総評]
エンディングは、ハッピーエンドが好きな私としては嬉しいものでした。最後は拍手喝采のスタンディングオベーションのシーンで終わるのかなと思いましたが、ラストは意外な終わり方でしたね。
暗いわけではないのですが、直前までの盛り上がりのまま暗転するかなと思っていたので、そこは個人的にはあのまま行って欲しかった気もします。昔なら、ディレクターズカット版とかなりそうな?
しかし、不満があるわけではありません。映画の余韻は感じられましたからね。
映画上映が終わり、暗いシアターの中で、満足感を感じながら席を立ち、ポップコーンのゴミを捨てながら、チケットカウンターの横を通り過ぎて施設の明るさに目が眩む、
あの時に感じている満足感・充足感を、ディスプレイから視線を切って、窓を見た時に家で体験するとは思いませんでしたから。
総評として、とても満足感のある映画でした。連休を潰して観る、価値のある映画だったと思います。
では、最後までお読み頂きありがとうございました。
ありがとうございました。
[蛇足]
ここからは蛇足というか、完全に私だけが思っていることですが、2週間ほど前に観た映画で『42~世界を変えた男~』という映画を見てまして、
洋画(特にアメリカ)映画における、敵というか歴史の問題なのですが、黒人・移民・宗教といった、日本ではあまりない対立が根底にあることが多いです。
知識としては理解できるので、そういうものだと受け入れられるのですが、感情移入がしにくいと言いますか、あくまで物語を観ている感覚ですね。没入感だったら、邦画とかの方が高いのかなーという疑問を抱いたわけです。普段は全く観ないので、ちょっと邦画にも興味が出たかな、という個人的感想でした。