#7 GODZILA ゴジラ(字幕)
マグロを食べているゴジラではありません。
強く、大きいゴジラが帰ってきました。
至る所へ日本ゴジラへのリスペクトが溢れており、観ていて嬉しくなる出来ですね。
芹沢博士の登場、ビキニ環礁などゴジラ映画では必ずと言っていいほど出てくるワード、現代兵器をものともしない熱線を吐くゴジラ。
「ゴジラ」、という存在を尊重してくれているのが伝わって気ます。
内容としては、ゴジラが街を破壊して暴れまわる、という内容ではありません。どちらかといえば、平成ゴジラシリーズのような、怪獣同士が戦うVSシリーズとなっております。
ここはゴジラファンとして賛否あるかと思いますが、私はVSシリーズを観て育った子供だったので、個人的にはそれがとても嬉しかったです。苦戦するゴジラも、逆転するゴジラも、どうに敵とゴジラが戦うのか、そこが私は観たいのです。
ゴジラは熱線を吐くだけではない。勿論、最後は熱線で決めて欲しいお約束はありますが、その力強い尻尾も、小さいのに力強く物を掴む手も、全体重をかけての踏みつけも、暴れまわるだけではない、様々な面でのゴジラを観たいですね。
さて、この映画ではゴジラの登場よりもMUTOという敵モンスターの方が長く描かれているので、そこは物足りなさがあります。ですが、この映画の公開当時から次回作ありきでの宣伝をされていた記憶がありますので、この話は本気アメリカゴジラの顔見せという認識です。
2019年にはモスラやキング・ギドラ・ラドンといった怪獣たちが出てくる映画の予告もされていますからね。むしろそちらが本番でしょう。今から楽しみでなりません。
シナリオについては、特に不満はないかと思います。話の展開にも無理を感じなかったので、そこまで気になる点はないかと思います。
映像についても文句なく綺麗なCGです。ゴジラの荒々しい外皮など、存分に堪能できるかと思います。
しいていえば音楽でしょうか。これといって、劇中の曲で印象的なものはありません。ビルの倒壊音や、人の悲鳴などのSEのイメージはありますが、パシフィック・リムや、日本ゴジラのようなこれといった音楽は無かったですね。音はあくまでオマケだった点は残念かと思います。
やはり名作映画には良い音楽が付き物ですからね。
オリジナルの怪獣映画ではないので、難しいのかもしれませんが、音楽があるのとないのとでは、後に残る印象が違いますからね。
ハリウッドが本気で作ったゴジラ映画として、とても満足できるものなのではないでしょうか。
この映画以前は、ミレニアムシリーズを始めとして日本のゴジラも不調が続いていましたからね。オワコンみたいになっていたゴジラの復活、その皮切りになってくれたという意味でも大切な映画かと思います。
蛇足
この映画からゴジラを知る人っているのでしょうかね?シン・ゴジラは、結構今までゴジラを観たことないって人でも観たと思うんです。でも、こちらは割とゴジラオタクよりに作られているというか、ゴジラを知ってる人向けに作られている気がしまして。
この映画からゴジラに興味持ちました!っていうのは難しい気がするんです。確かに、この映画のゴジラ、かっこよくはないですからね。ファンはそんな所も好きですけど。
ゴジラ好きな人、増えてほしいなー