Fool on the planet

日記とか趣味、見た映画の感想置き場

#6 グレートウォール(字幕)

 

 

 中国映画の市場が大きくなってきているのは知っていましたが、この映画を観てその認識を再確認しましたね。

 

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 スケールの大きさが、アメリカ映画に引けをとりません。悪い意味ではなく、金掛けてんな、と。この規模の映画が中国では作れるんだなと、驚きましたね。

 

 あと女優さんが綺麗ですね。新少林寺を観た時にも思いましたが、女優の人が綺麗。演技に関しても観れるものだと思います。ただ半分雑談ですが、演技の方向性は流石はアジア圏というか、日本人の役者とも近いなと思います。

 表現が、目を使って演技をするんですよね。アメリカや欧州では口元に演技の力点がある気がします。

 

 

 

 さて、映画の内容としては、怪獣もの、なんですかね?

 正直、ここだけは残念で、怪獣の種類の少なさがですね。あと、これは日本の宣伝にも問題あるのでしょうが、

万里の長城が作られた目的とは。」みたいな宣伝文句が、この映画のPRに使われていたと思うんですよね。しかし、作中では万里の長城を使った戦闘シーンは僅か30分。そのあとは場所を変えて、中国の都へと舞台が変わります。

 

 ですが、はっきり言って面白いシーンは万里の長城で戦っていた時です。その後はどうなっていくのだろうと気にはなりますが、最初のワクワクには敵いません。尻すぼみ感があるので、ちょっと残念なんですよね。

 

 

 

 そしてもう一つ思うのが、主人公強すぎじゃね?問題です。使っている武器はただの弓。熟練の傭兵だそうですが、そんなものは中国にもごまんといると思うわけですよ。

 シナリオ上の展開なんだから構わないだろうと、むしろ珍しいくらいだと最初は好印象で観ていたのですが、あまりにひ弱な一般兵と強すぎる主人公だったので、これで今まで良く生き残ってこれたな中国人、となってしまった訳です。

 

 

 怪獣を強くし過ぎたのか、それとも主人公を際立たせるためにこうしたのか、どんな意図かはわかりませんが、それならもうちょっと絶望感を感じるほど、怪獣をカッコよくして欲しかったなぁと、怪獣映画好きな私は思うのです。

 

 

 

 シナリオでは首を傾げる所もありますが、音楽や映像などは凝っていると思います。特に太鼓の音で戦術を変えていくシーンは好きですね。戦闘に迫力が増して、シーンに厚みが出ていた気がします。

 CGも金掛けているだけあって綺麗で迫力があるので、観ていて楽しいものになっているのではないでしょうか。

 

 

 

 この映画を観て思うのは、イメージと違うなぁということです。番宣に使われた万里の長城はあんまり出てこない、怪獣のデザインも微妙、シナリオも面白くはない。

 良い素材で揃えているのに、ただただ惜しい。そんなイメージです。キャストとか、CGとか、興味を惹く題材とか、素材は最高なんですけどね。

 

 ただ、中国の映画市場の勢いが感じられる映画になっているとは思います。

 新少林寺とかは面白かったですしね。

 ・・・最後に違う映画宣伝しちゃうっていうね(^^;

 

 

 

 蛇足

 

 ジャッキー映画とかそうですが、ジャッキーの映画に迫力があるのは受け手であるスタントマンの力も大きいですよね。でも、この映画の怪獣たちは攻撃を受けてのリアクションがあまりなく、盛り上がりがない。パシフィックリムは敵の攻撃とそれに対してダメージを受けるという反応がありました。

 プロレスみたいなモノですよね。ちゃんと受け止めないと観客は盛り上がらない。画を派手に見せたいなら、ダメージを受けるリアクションをするべきなのかなと、考えた蛇足でした。