消えた『快晴』
皆さんは連休を楽しまれていますか?
2022/5/2、13時現在、雲一つない見事な晴れ模様を関東地方で観測しました。
(私の実家の窓より)
そんな心地良い晴れ間を見て、無くなった一つの言葉を思い出しました。
それが『快晴』。
2020年の2月3日に、気象台は人間による目視の天候観測を廃止しました。代わりに導入されたのが、機械による自動観測。
目視観測の廃止に伴い、雲の厚さや空の色などの曖昧な観測が出来なくなり、今の天候判断は「晴れ」か「曇り」などの大別された基準へと統一されたそうです。
以下は無くなった曖昧な表記などの抜粋。
「薄曇り」、「快晴」、「雹」、「霰」、「彩雲」など。
これら表記のうち、私が最も好きな言葉だったのが『快晴』です。
その言葉の通り、快い(こころよい)晴れと書く空。そんな真っ青な空を見上げるたび、1日が良い物になりそうな気がして、ちょっと遠出をしたくなる、そんな気分になったものです。
明るく爽やかなイメージを言葉自体に持つ『快晴』が、今後の若者たちにとって馴染みある言葉でなくなり、知っている人が少なくなっていくのかと思うと残念だと思ったのです。
それに『快晴』は、私にとって只の言葉という訳でもありません。
私が好きな歌の一つに、『快晴』というタイトルの曲があります。
Music:Orangestar
皆さんにもあるのではないでしょうか?
曲と天候がリンクして、自分の中で夏や雨といえばこの曲という風な思い出の楽曲が。
私にとってのこの曲は、晴れた日のテーマソングのような楽曲です。
心地よく刻まれるリズムが好きで、聴いていると雲の無い空へ駆け出したくなる情景を思い浮かべてしまうような曲です。
私は、これから先も思い出すのでしょうね。
梅雨が近づくこの季節、今日のような空の晴れ間を見る度に。
自分が好きで聴いていた曲と、そのタイトルになった由来の言葉が無くなったことを。
2022/5/2