#3 フォレスト・ガンプ/一期一会(吹替)
一度見てから、数年ぶりに観ましたが、
日々を重ねた今の方が心に来る映画でしたね。
皆さんは、迷うことなく、今を生きられていますか?
作中でのフォレストは考えない人、考えずに全力で行動を起こす人物です。
小難しいことは無し、善い心と教えに従って、1つの事に全力で取り組んでいます。
全力でやったことが結果として褒められ、成功に繋がっていく。
フィクションなので、そこにどんな思いを寄せるかは人それぞれですが、
感動・嫉妬・羨望・苦笑、色々な感情があるでしょう。
この映画を始めて観た時は大学生でした。社会の苦労も知らず、フォレストの奇想天外の行動に笑い、そこから紡がれる人の縁に、自分ならどうなるかと、未来に思いを馳せていましたね。あの頃の感情は、なんでしょうね、忘れてしまいましたが、単純に感動、だったかもしれません。いい映画だなっていう。
自分は、学校では皆勤賞をとるなど、真面目に生きて来た人生でした.
親のいう事には逆らわず。社会規範を順守して、ストレートに生きることを善しとする。
そんな自分が、今では社会人として転職も経験し、新たな会社で死に物狂いで生きている最中に、もう一度、このブログを始めたことをきっかけにこの映画を観てみる気になりました。
結果としては、嫉妬、に近いですね。転職をしても、今の自分の人生が上手くいっているとは思わない。フォレストとは対極の、作中のキャラでいえばジミーのような欲を持った人間ですから。
そんな自分が思うのは、ああ、最近本気で走ってないなあということと、
小手先の誤魔化しばかりで、本気で頑張ってないな、ということの2つです。
頑張り方にもいろいろあるとは思いますが、素直になる。真面目に取り組む。
この辺りは誰でも、やろうとすれば出来るものです。余計な知識・環境・プライドが邪魔しますが、ここを徹底すれば、人は、素直な人の周りに集まるものです。
まあ、素直になろう、とか思っている時点でダメな気がしますが笑
大学の頃は未来をこの映画から想像しましたが、今は過去を振り返っていますね。
そんな、思わず人生を振り返ってしまう、そんな気にさせるのはフォレストが無垢な人物で、自分が汚れたからでしょうかね。
とはいえ、この映画が正解、というわけでもないですけどね。
作中のセリフを引用するならば、
「みんな運命をもっているのか、それとも風に吹かれて漂っているだけなのか。」
好きなセリフです。迷いなく運命と思って生きるのか、漂って生きるのか。
そこに正解は無く、迷いながら生きていく。
迷いもしますし、反省もしますが、生きていくこと。結局は当たり前のことです。
生きていくことは当たり前、死にたくなるような現状も、逃げ出したい失敗も、誰かに報告したくなる幸せも、結局は生きていくことです。
それを当たり前のことにして、どんなことも留飲して、
それでも、どう生きていくのか、そんなことを考えさせられる映画でした。
もう一度、自分が幸せだ、と感じられる日々が来たら、観てみたい映画ですね。
ああ、最近 走ってないな・・・。
蛇足
走ってばかりいる映画で、ちょっとマイナーなものでラン・ローラ・ランという映画もあります。
タイムリープを繰り返し、すこしずつ人生を変えていくローラの物語ですが、いや、あちらも良く走っていたなと、フォレストをみて思っていました。